Next.jsでアイコンを扱う方法を初心者向けに解説

はじめに

アイコンは、WebアプリケーションやWebサイトのデザインをわかりやすくするために欠かせない要素ではないでしょうか。 特にNext.jsで開発を進める場合、Reactベースのコンポーネントとしてアイコンを利用するシーンが多々あります。 ただ、プログラミングの初心者にとっては「アイコンってどうやってプロジェクトに取り込めばいいの?」という疑問を抱くこともあるかもしれません。 そこで本記事では、Next.js icon というキーワードを入り口に、アイコンを活用する具体的な方法を解説していきます。 実際の開発現場でも役立つ具体例を挙げながら、初心者の皆さんにとって理解しやすい形で進めていきます。 次のセクションから順を追って見ていきましょう。

この記事を読むとわかること

  • Next.jsでアイコンを利用する代表的な方法
  • 画像やアイコンフォント、Reactコンポーネントの活用方法
  • 実務でのアイコン活用の具体的な事例
  • プロジェクト内でアイコンを効率的に管理するためのヒント

Next.jsでアイコンが必要になる場面

アイコンはビジュアルを直感的にするために利用されることが多いですね。 例えば、ナビゲーションバーのメニューアイコン、ユーザー設定画面の歯車アイコン、通知ベルなどが挙げられます。 こうしたアイコンは、文章では表現しづらい機能や役割を視覚的に示す役割があります。

Next.jsの場合、ページを分割して開発することが自然に行われるので、各ページやコンポーネントに適切なアイコンを割り当てると見やすいUIが作りやすくなります。 さらに、アイコンの配色や大きさを揃えることで、デザイン全体の統一感を保つこともできます。 このように、アイコンが担う役割は意外と大きいですよね。

また、実務ではアイコンをファビコンとして設定するシーンや、SEOで使うOGPイメージにアイコンを組み込むケースもあります。 しかし初心者の方にとっては、単にアイコン画像を貼り付けるだけでいいのか、あるいは専用のライブラリを導入する必要があるのか、悩むこともあるかもしれません。 ここからは、具体的にどのような方法があるのかを見ていきたいと思います。

さまざまなアイコンの導入方法

アイコンには大きく分けて3つの導入方法があります。 1つめは、画像として使うパターン。 2つめは、アイコンフォントを使うパターン。 3つめは、Reactコンポーネントとしてアイコンを使うパターンです。

いずれの方法にもメリットとデメリットがあるので、アプリケーションの要件や扱いやすさに応じて選ぶのが良いですね。 次のセクションからは、それぞれについてもう少し詳しく説明していきます。

画像を使ったアイコンの利用

一般的に、PNGやSVGなどの画像ファイルを「public」ディレクトリや任意のディレクトリに置いておき、それを<img>タグやNext.jsのImageコンポーネントで読み込む方法です。 シンプルに扱いやすい反面、色の変更やサイズの可変性を考慮すると、SVG以外の形式は扱いづらくなることもあります。

特にSVGは拡大縮小しても画質が落ちにくいことから、アイコンとして利用するのに向いていると考えられます。 ただし、個々のSVGを直接インポートするより、後述のReactコンポーネントとして使うやり方のほうが色変更などがしやすいケースがあります。 それでも「単純にアイコン画像を貼りたいだけ」であれば、この方法が一番簡単に導入できるでしょう。

アイコンフォントを活用する

次は、アイコンフォントを使う方法です。 アイコンフォントとは、文字としてアイコンを表示できるフォントの一種です。 代表的なものとしては、Font AwesomeやMaterial Iconsなどが挙げられます。

アイコンフォントを使うメリットとしては、CSSで色やサイズを簡単に変更できることが挙げられます。 一方で、カスタマイズの自由度はそれなりにあるものの、Webフォントの読み込みが必要になるため、通信量や読み込み速度に気を配る必要があります。 また、プロジェクトで使いたいアイコンセットが大量になると、ファイルサイズが大きくなり、パフォーマンス面で注意することもあるかもしれません。

Reactコンポーネントとしてのアイコンライブラリ

最後に、Reactコンポーネントとしてアイコンを利用する方法です。 代表的なのが、react-icons などのライブラリですね。 これらはアイコンをコンポーネント化しているため、JSX内で呼び出して使えるという特徴があります。

さらに、アイコンライブラリごとに用意されている豊富なアイコンセットを個別にインポートできる場合が多いので、使いたいアイコンだけ をプロジェクトに取り込むことも可能です。 また、fill プロパティや style で色やサイズを制御できることから、デザインやテーマに合わせて柔軟に変更できる点も魅力です。 実務でもReactコンポーネントとしてアイコンを取り込むケースは多く、Next.jsならではのファイル構成やベストプラクティスにも適しています。

アイコンを組み込む具体的な方法

それでは、実際にNext.jsのプロジェクトにアイコンを組み込む流れを見ていきましょう。 まずはフォルダ構成から整理するのがおすすめです。 publicディレクトリには外部から直接参照する画像などを置くことができます。 一方で、コンポーネントとして使うReact製のアイコンは、通常のnpmパッケージとして導入し、ページやコンポーネントからインポートする形で利用します。

Next.jsのルーティング構造を意識して、pages ディレクトリや app ディレクトリ(構成によっては存在しない場合もありますが)でそれぞれの画面を作成し、必要なアイコンをインポートしましょう。 このとき、不要なアイコンを無闇に読み込むとアプリが重くなる可能性もあるので、必要最低限のものだけを利用することが大事ですね。 また、スタイリングを行うときは、コンポーネント内で直接styleを指定するか、CSSモジュールやTailwind CSSなどを組み合わせることで自由度が上がります。

アイコンを大量にインポートしすぎると、ビルド後のバンドルサイズが大きくなる可能性があります。 特にパフォーマンスが重要な場合は、必要なアイコンだけを厳選するか、動的インポートなどを検討してみるとよいかもしれません。

例:React-Iconsの利用手順

次に、React-Iconsを使った具体例を紹介します。 React-IconsはFont AwesomeやMaterial Iconsなど、複数のアイコンセットをまとめて利用できる便利なライブラリです。 導入も比較的かんたんです。

まずはnpmまたはyarnでインストールします。

npm install react-icons

次に、ページやコンポーネントファイルで必要なアイコンだけをインポートして使います。 例えば、Font Awesomeのアイコンを使う場合、下記のように書きます。

import { FaHome } from "react-icons/fa";

export default function HomeIconComponent() {
  return (
    <div>
      <FaHome style={{ color: "blue", fontSize: "24px" }} />
      <p>ホームへ戻る</p>
    </div>
  );
}

ここで、FaHome はFont Awesomeに含まれる家のアイコンです。 文字色や大きさを指定する場合、style を使ったり、CSSモジュールやEmotionなどを利用するのも一つの方法です。

複数のアイコンを使いたいときは、同様に必要なアイコンだけを個別にインポートしましょう。 例えば MdSearch はMaterial Iconsの検索アイコンを表しています。 このように、React-Iconsならアイコンセットを横断的に利用できるので、たくさんのアイコンを1つのライブラリでカバーできます。

実務での活用シーン

実際の開発では、アイコンの置き場所や読み込み方もプロジェクト規模によって変わってくるでしょう。 小規模なサイトであれば、アイコンを数個程度インポートして直接JSX内に記述しても問題ありません。 一方で大規模なプロジェクトの場合、アプリ全体で使用するアイコンを統一したパターンにまとめておくことが多いですね。

例えば、共通コンポーネントとして Icon というコンポーネントを作り、その中で必要なアイコンを一括インポートする方法があります。 こうすることで、画面ごとにアイコンのインポートをする手間が減り、アイコンの管理がしやすくなります。 また、いくつかのデザインのテーマがある場合、使い回しができるように工夫すると保守性が高まります。

統一感を出すために、色やサイズのガイドラインを決めておくとプロジェクト全体のデザイン品質が安定しやすいです。

また、実務ではアイコンそのものを作成するケースもあるかもしれません。 その場合、SVGを用意してNext.jsのコンポーネントとしてインラインSVGを読み込むパターンも使われます。 このように、要件に合わせて複数のアプローチを組み合わせると良いですね。

Iconをより便利に使うためのコツ

アイコンを使いこなすためのコツとしては、まずアイコンの意味が誰にでも伝わるデザインを選ぶことが大切です。 機能を連想しづらいアイコンは、結局テキストで補足説明が必要になることもあるので、ユーザーにとってはわかりにくいでしょう。

また、同じプロジェクト内で似たようなアイコンを重複して使うと、ファイルサイズや可読性の面でデメリットがあります。 React-Iconsのようなライブラリを使う場合は、必要最低限のアイコンだけインポートするように意識するのがいいかもしれません。

さらに、モバイル対応も忘れずに考えておきましょう。 小さい画面だとアイコンが大きく感じたり、タップしづらくなったりすることがあります。 アイコンの表示サイズやタップ領域(クリック領域)を調整し、ユーザーが操作しやすいように気を配ることもポイントですね。

まとめ

ここまで、Next.js icon という視点から、アイコンを扱う方法について解説してきました。 画像ファイルを使う方法、アイコンフォントを使う方法、Reactコンポーネントとしてアイコンを使う方法の3つを中心に見てきましたが、それぞれに一長一短があります。

実務で使う際には、プロジェクトのデザインルールや規模感、必要なアイコン数などを考慮して最適なアプローチを選ぶのが大事ですね。 アイコンは画面の印象を大きく左右する要素ですので、デザイン面でもしっかり考慮すると見やすくスッキリとしたサイトを作りやすくなります。

皆さんもぜひ、目的や使いやすさを意識しながらNext.jsのプロジェクトでアイコンを導入してみてください。 適切なアイコン選びと管理を行うことで、ユーザーにとってわかりやすいUIへと繋げられるでしょう。

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