Flutter Web初心者ガイド：ウェブアプリ開発を始めるために知っておきたいこと

Web開発•2025/1/22

Flutter JavaScript

Flutterは、Googleが開発したクロスプラットフォームのフレームワークです。

モバイルアプリ（iOS、Android）やWebアプリを1つのコードベースで開発できます。

これにより、開発者は異なるプラットフォーム向けに別々にコードを書く手間を省けます。

Flutter Webの特徴

Flutter Webは、モバイルアプリだけでなく、ウェブアプリケーションも同様に開発できます。

これは、単一のコードベースで両方をサポートする大きな利点です。

実務では、モバイルとウェブの両方に対応するアプリケーションを開発する際に便利です。

高速な開発：Flutterの「Hot Reload」機能により、変更を即座に反映でき、開発効率が向上します。
カスタマイズ性：Webで動作するFlutterアプリは、デザインや機能を自由にカスタマイズできます。

これにより、特に小規模な開発チームでモバイルとウェブを一緒に開発したい場合に役立ちます。

Flutter Webのセットアップ方法

Flutter Webを始めるためには、まず開発環境を整える必要があります。

以下の手順でセットアップできます。

1. 必要なツールのインストール

Flutterをインストールするためには、まずFlutter SDKをダウンロードする必要があります。

以下の手順でインストールできます。

Flutter公式サイトからSDKをダウンロード
インストール後、コマンドラインでflutter doctorを実行して依存関係を確認

2. 開発環境の設定

次に、エディタとしてVS CodeやAndroid Studioなどを使って開発環境を整えます。

Flutterのプラグインをインストールすることで、コード補完やデバッグ機能を活用できます。

これにより、コードを書く効率が格段に向上します。

Flutter Webの基本的な使い方

Flutter Webで最初のアプリを作成してみましょう。

以下の手順に従って、簡単な「Hello World」アプリを作成します。

プロジェクトの作成

まず、Flutterのコマンドラインツールを使って新しいFlutterプロジェクトを作成します。


flutter create my_flutter_web_app
cd my_flutter_web_app

これで、Flutterの基本的なプロジェクトが作成されました。

コード例

lib/main.dartに以下のコードを追加します。


import 'package:flutter/material.dart';

void main() {
  runApp(MyApp());
}

class MyApp extends StatelessWidget {
  @override
  Widget build(BuildContext context) {
    return MaterialApp(
      home: Scaffold(
        appBar: AppBar(title: Text('Flutter Web')),
        body: Center(child: Text('Hello, Flutter Web!')),
      ),
    );
  }
}

このコードは、簡単なテキストを表示するだけの「Hello World」アプリです。

flutter runでウェブアプリとして実行できます。

実際に使えるFlutter Webのコード例

Flutter Webの実際のコード例を示します。

ここでは、簡単なカウンターアプリを作成して、状態管理やユーザー入力にどう対応するかを学びます。


import 'package:flutter/material.dart';

void main() {
  runApp(MyApp());
}

class MyApp extends StatefulWidget {
  @override
  _MyAppState createState() => _MyAppState();
}

class _MyAppState extends State<MyApp> {
  int _counter = 0;

  void _incrementCounter() {
    setState(() {
      _counter++;
    });
  }

  @override
  Widget build(BuildContext context) {
    return MaterialApp(
      home: Scaffold(
        appBar: AppBar(title: Text('Flutter Web Counter')),
        body: Center(
          child: Column(
            mainAxisAlignment: MainAxisAlignment.center,
            children: <Widget>[
              Text('Counter: $_counter'),
              ElevatedButton(
                onPressed: _incrementCounter,
                child: Text('Increment'),
              ),
            ],
          ),
        ),
      ),
    );
  }
}

このアプリは、ボタンを押すことでカウンターを増やすシンプルな機能を持っています。

ユーザーインターフェースはFlutterで簡単に構築できます。

Flutter Webの活用事例と実務での使い方

Flutter Webは、個人開発者や企業が使用する際に有効です。

実際にどのように使用されているか、いくつかの事例を紹介します。

企業での活用事例

企業のウェブアプリ開発にもFlutter Webが活用されています。

特に、クロスプラットフォームのアプリを開発している企業では、Flutter Webを利用して、同一のコードベースでモバイルアプリとウェブアプリを同時に開発しています。

個人開発者の活用事例

個人開発者もFlutter Webを活用して、様々なウェブアプリを開発しています。

ポートフォリオサイトやブログ、小規模なウェブアプリなど、個人開発者がFlutter Webを使用する機会は増えています。

特に、モバイルアプリの開発経験がある開発者にとって、Flutter Webは親しみやすい選択肢となっています。

初心者が気をつけるべきFlutter Webの落とし穴

Flutter Webは便利ですが、いくつか注意が必要な点もあります。

例えば、パフォーマンスが重要な場面では、Flutter Webが重く感じることもあります。

レンダリングが複雑なアプリでは、パフォーマンスの最適化が求められるでしょう。

Flutter Webは、初心者でも手軽に始められる魅力的なフレームワークです。

ウェブアプリ開発に興味がある場合は、まずは基本を理解し、簡単なアプリを作成してみましょう。