VS Code インストール初心者ガイド
はじめに
プログラミングを始めるときに、まずは開発用のソフトウェアを整える必要があります。
その中で、多くのエンジニアに利用されているのが VS Code (Visual Studio Code) です。
VS Codeは操作しやすい画面構成と多彩な機能を備えているため、初心者でもスムーズに開発環境を整えやすいという特徴があります。
この記事では、初めてVS Codeを導入する方に向けて、インストールから初期設定、簡単な使い方の手順を整理してみました。
本格的にプログラミングを学びたい方や、ちょっとしたスクリプトを作ってみたい方にとって、VS Codeは入り口としてとても頼りになるツールです。
これから学習を始める皆さんが迷わず進められるように、できるだけわかりやすく解説していきます。
この記事を読むとわかること
- VS Codeの概要と特徴
- Windows、Mac、Linux各OSでのインストール手順
- 日本語化などの初期設定方法
- 必要最低限のプラグインや拡張機能を入れる方法
- 初心者がつまずきやすいポイントやトラブル例
VS Codeとは何か
VS Codeの簡単な概要
VS CodeはMicrosoftが提供する無料のエディタで、プログラミング初心者から経験豊富なエンジニアまで幅広く愛用されています。
何か特定の言語だけに特化しているわけではなく、JavaScriptやPythonなどあらゆる言語に対応しやすい拡張機能が豊富に用意されています。
例えば、実際に手を動かしてみたいと思ったときは、VS Code内のターミナルを使って簡単にコードを実行できます。
画面も視覚的に整理されており、複数のファイルを扱いやすい工夫があるため、初学者にとって使いやすさが感じられるでしょう。
VS Codeがよく選ばれる理由
数あるエディタの中で、VS Codeが多くの人に支持される理由の一つは、拡張機能を自由に追加しやすいことです。
プログラミング言語ごとに補完機能を追加できるだけでなく、デバッグ機能のサポートやバージョン管理ツールとの連携など、あらゆる作業を一元化できる仕組みがそろっています。
また、マシンへの負荷が比較的小さいエディタとしても知られ、動作がもたつきにくい点も魅力の一つです。
インターフェースがわかりやすく、初期状態でもシンプルにコードを書き始められるため、余計な設定に悩まなくて済みます。
他のエディタとの違い
テキストエディタは多種多様ですが、VS Codeは以下のような点で差別化されています。
- コード補完が充実している
- 多言語対応がスムーズ
- UIが見やすく、集中して編集を続けやすい
- 拡張機能をマーケットプレイスから手軽に導入できる
こうした特徴は、初心者がつまずきそうなポイントをやわらげ、気軽にプログラムを書ける環境を作るのに役立ちます。
なぜVS Codeが初心者におすすめなのか
簡単な操作で始められる
VS Codeはインストール後、特別な設定をしなくても基本的なコード編集をすぐに始められます。
多くのプラグインは必要に応じて追加すればよいので、最初から複雑なことを気にしなくても問題ありません。
例えば、HTMLファイルを作って文字を入力してみる。
それだけでも、カラーコードのヒント表示や簡易的な補完機能が利用できるため、コードを書きながら学びたい場合にうってつけです。
設定ファイルの構成がわかりやすい
VS Codeの設定は、基本的にGUIと呼ばれる視覚的な画面で行えます。
「設定」メニューからフォントサイズや表示テーマなどを自分好みに切り替えることができるのです。
初心者の方は、「プログラムを書くことに集中したいのに、どうやって設定をいじったらいいかわからない」という不安を抱えるかもしれません。
しかし、VS Codeの場合は、日本語化も含めて導入ステップが明確になっているため、ストレスなく準備を進められます。
コミュニティが大きい
世界中のエンジニアがVS Codeを使っているため、何かトラブルがあっても解決情報が見つけやすいです。
新しいバージョンや機能についての話題も多く、常に最新の機能が充実し続けているのも魅力と言えます。
コミュニティが大きいということは、わからないことが起こったときに検索をしても情報がヒットしやすいということです。
最初のうちはつまずきやすいので、これだけでも大きな安心感を得られます。
VS Codeを導入する前に知っておきたいこと
動作環境とPCのスペック
VS Codeは比較的軽いエディタとはいえ、Windows、Mac、Linuxで動作できるように設計されています。
最低限、以下のような環境が用意されていれば問題なく動きます。
- OS: Windows 10以降、macOS、Linux主要ディストリビューション
- メモリ: 4GB以上推奨
- ストレージ: 十分な空き容量(インストール本体はそこまで大きくありませんが、余裕があると快適です)
あまりに古いPCやメモリが極端に少ない環境の場合、起動や拡張機能の利用が重く感じることがあります。
とはいえ、通常のノートPCやデスクトップPCならスムーズに動くケースが多いでしょう。
ダウンロードページの確認
VS Codeの公式サイトには、複数のOS向けにインストーラが用意されています。
インストール方法がOSごとに微妙に異なりますが、基本的には公式サイトからインストーラを取得し、指示に従うだけでOKです。
ファイルの種類に注意し、Windowsなら.exe
、Macなら.dmg
か.zip
、Linuxなら.deb
や.rpm
など自分の環境に合ったものをダウンロードするようにします。
ここさえ間違えなければ、インストールの手順は難しくありません。
Windowsへのインストール方法
ここからは具体的なインストール手順を見ていきましょう。
まずはWindows環境の場合です。
インストーラの起動
ダウンロードしてきた.exe
ファイルをダブルクリックすると、セットアップウィザードが開始されます。
このウィザードに従い、利用規約への同意やインストールパスの指定などを行ってください。
多くの場合、ウィザードのデフォルト設定のままで大丈夫ですが、カスタムインストールを選べばショートカットの作成や追加オプションの指定が可能です。
初めての方は、特に理由がなければデフォルトのまま進めて問題ありません。
インストール完了後の起動
インストールが完了すると、「VS Codeを起動する」というチェックがあるはずなので、それにチェックを入れて完了ボタンを押してみましょう。
VS Codeが起動し、スプラッシュ画面が表示されると思います。
ここで、最初に開く画面が「スタートアップページ」や「Welcome」という名前になっている場合があります。
この画面には、初歩的なチュートリアルやドキュメントへのリンクがあるので、気になる方は一通り眺めてみると良いかもしれません。
Macへのインストール方法
ダウンロードしたファイルの展開
Macでは.dmg
ファイルまたは.zip
ファイルで配布されていることが多いです。
ダウンロードが終わったら、そのファイルをダブルクリックして展開します。
.dmg
の場合は、マウントされたディスクイメージがデスクトップなどに表示され、VS Codeのアイコンが出てきます。
これをApplications
フォルダへドラッグ&ドロップしましょう。
セキュリティ設定に注意
Macのセキュリティ設定によっては、開発元が未認証と見なされてしまい、最初の起動時に警告が出ることがあります。
その場合は「システム設定」や「システム環境設定」からセキュリティ関連の項目を開き、VS Codeの実行を許可してください。
場合によってはコンソールからコマンドを打つ必要も出てくるかもしれませんが、通常は上記のセキュリティ設定画面で問題なく許可できます。
アプリケーションフォルダから起動
ドラッグ&ドロップした後、Applications
フォルダ(または「アプリケーション」フォルダ)を開き、VS Codeのアイコンをダブルクリックすると起動します。
ここまでくればインストールは完了したも同然です。
あとはFinder上で右クリックして「Dock」に追加するなどすれば、いつでもすぐに起動できて便利です。
Linuxへのインストール方法
ディストリビューションごとに異なるパッケージ
Linuxの場合は、UbuntuやDebian系なら.deb
、FedoraやCentOS系なら.rpm
など、OSに合わせたパッケージを使ってインストールします。
VS Code公式サイトには、対応するパッケージがリンクされているので、まずはそれを取得してください。
Ubuntu系(.debパッケージ)の場合
.deb
ファイルをダウンロードしたら、ターミナルで移動してから以下のようにインストールすることが多いです。
sudo dpkg -i code_xxx.deb
ここでxxx
の部分はバージョン番号などが入っているファイル名に合わせてください。
パッケージマネージャが自動的に依存関係をインストールしてくれる場合もあれば、エラーが出たときはsudo apt-get install -f
コマンドなどを使って不足しているものをインストールすることがあります。
Fedora系(.rpmパッケージ)の場合
.rpm
ファイルをダウンロードしたら、以下のようにターミナルでインストールします。
sudo rpm -ivh code_xxx.rpm
インストールが完了すると、アプリケーションの一覧にVS Codeが登録されることがほとんどです。
見当たらない場合は、code
というコマンドで起動できるか確認してみるとよいでしょう。
アーカイブファイル(.tar.gz)からのインストール
一部の環境では.tar.gz
などのアーカイブで配布されている場合があります。
その場合は、適当なフォルダに解凍して、code
という実行ファイルを直接実行する形になります。
この場合、ショートカットの作成やランチャーへの登録は手動になりますが、やり方はディストリビューションによって違います。
最初はターミナルから./code
を実行して、VS Codeが起動することを確認してみるとよいでしょう。
日本語化やテーマ設定の初期調整
日本語パックの導入
インストールが完了したら、まずは日本語で操作したいという方も多いと思います。
VS Codeでは、拡張機能を使って日本語化が簡単に行えます。
画面左側にある拡張機能アイコン(四角が4つ集まったようなマーク)をクリックすると、拡張機能の検索バーが出てきます。
そこで「Japanese Language Pack」などと入力し、ヒットした拡張機能をインストールしましょう。
インストール後、一度VS Codeを再起動すると、メニューや設定画面が日本語に切り替わっているはずです。
テーマを変えて目の負担を軽減
VS Codeは、明るいテーマと暗いテーマの2種類が初期状態で用意されています。
暗いテーマの方が目が疲れにくいという人もいれば、明るいテーマの方が文字をはっきり認識できるという人もいるので、お好みで設定を変えてみてください。
メニューバーの「表示」から「コマンドパレット」を開き、「Color Theme」と入力するとテーマ選択画面が出てきます。
あらかじめ用意されているテーマの中から、気になるものを自由に試してみることができます。
必要最低限のプラグイン・拡張機能を入れる
プラグイン導入の流れ
拡張機能の導入手順は、日本語パックと同じように拡張機能アイコンから行います。
今回は、初心者の方が特に使うと便利なものをいくつか紹介します。
ただし、一度にたくさんの拡張機能を入れるとVS Codeの動作が重くなる可能性もあるので、最初は必要最低限から始めるのがおすすめです。
コード補完強化プラグイン
JavaScriptを学びたい方の場合、ES7+ React/Redux/React-Native snippets などがよく使われますが、まずは単純に公式が提供している言語サポートを中心に導入してもいいでしょう。
プログラミング初心者でいきなり難しい機能を使う必要はありません。
何か特定の言語を集中的に学習している場合は、その言語に対応した拡張機能を探してみると、補完やデバッグがよりスムーズに行えます。
Prettierなどのコード整形プラグイン
コードのインデントが崩れてしまうと見づらくなるため、ある程度コードの書式を整形してくれるツールを使うのも良いです。
Prettier のような拡張機能を入れておくと、保存時に自動でコードのレイアウトをきれいにしてくれます。
これがあると、初心者の方でも一定の規則性を保ったコードを書く習慣がつきやすくなります。
あくまで補助的なツールなので、プログラミング言語の書き方そのものは別で学ぶ必要がありますが、見た目を整えるには便利です。
VS Codeの基本的な使い方
ファイルを開く・作成する
VS Codeを起動したら、画面左のファイルエクスプローラーアイコンをクリックして、編集したいフォルダやファイルをドラッグ&ドロップしてみましょう。
フォルダごと読み込むと、複数のファイルをまとめて管理できるので、プログラミングの学習や簡易的なプロジェクト運営に便利です。
新規ファイルを作成する場合は、エクスプローラー画面上部の「新しいファイル」をクリックするか、右クリックメニューからファイルを追加します。
その際に拡張子(たとえば.js
, .html
, .py
など)をつけて保存すると、VS Codeがコード補完やシンタックスハイライトを自動で有効にしてくれます。
コマンドパレットの活用
画面上部のメニューバーで「表示」→「コマンドパレット」を選ぶか、キーボードショートカット(WindowsではCtrl + Shift + P
、MacではCommand + Shift + P
)を押すと、コマンドパレットが開きます。
ここから設定を呼び出したり、さまざまな機能を検索して実行できます。
慣れてくると、マウス操作だけでなくコマンドパレットからの操作が便利になってきます。
何か設定を変更したいと思ったら、このコマンドパレットでキーワードを入力してみると目的の項目がすぐ見つかるはずです。
ターミナルを使ってコードを実行する
VS Codeの下部にターミナルを開くボタンがあり、そこからコマンドを直接実行できます。
例えば、JavaScriptをNode.jsで実行する場合、以下のようなコードをhello.js
として保存したら、ターミナルでnode hello.js
と入力するだけです。
console.log("Hello, VS Code!");
これによって、外部のターミナルソフトを起動しなくてもVS Code内で簡単にコードを実行できます。
プログラミングの学習効率を上げる上で便利なので、ぜひ試してみてください。
よくあるトラブル例と対処法
インストールしたはずなのに起動しない
Windowsではセキュリティソフトやユーザー権限の設定、MacではGatekeeperの設定などに引っかかっている場合が考えられます。
起動しない場合は、まずOSのセキュリティ設定を確認し、インストーラを「管理者権限で実行」などを試すと解決することがあります。
Linuxでは、.deb
や.rpm
のインストール後に依存パッケージが不足していることが原因で失敗しているケースが散見されます。
sudo apt-get install -f
やsudo dnf install -f
などで依存関係を解消して、再度インストールを試みてください。
拡張機能の導入がうまくいかない
拡張機能をインストールしても反映されない場合は、次のようなことを試してみましょう。
- VS Codeを再起動する
- 拡張機能が最新版か確認する
- 設定ファイル(
settings.json
)の記述に衝突がないか確認する
特に再起動で解決するトラブルは意外と多いです。
また、拡張機能同士が競合している場合もあるので、ひとまず不要なものを無効にするのも方法の一つです。
日本語化されない
日本語拡張が正しく導入されているにもかかわらず、メニューなどが英語のままになる場合があります。
このときは、コマンドパレットで「Configure Display Language」や「言語パック」と入力し、日本語を選択したあとにVS Codeを再起動してみてください。
また、複数の言語パックをインストールしていると、どれが優先されているのかわからなくなることもあります。
そのような場合は、不要な言語パックをアンインストールしてから日本語パックを再度インストールするという手段もあります。
おすすめの初期設定ポイント
自動保存を有効にする
VS Codeの設定で「Auto Save(自動保存)」を有効にすると、ファイルを編集中に自動で保存が行われるようになります。
プログラミング初心者は、ファイル保存を忘れてしまうことがあるので、この設定をしておくと安心です。
フォントサイズの調整
初期状態では文字がやや小さく見える場合があります。
「設定」→「Editor: Font Size」などの項目を使って、自分の見やすい大きさに調整しておきましょう。
行番号やミニマップの表示
VS Codeは行番号や右端のミニマップ表示がONになっているはずです。
行番号はコードを説明する際に位置を伝えやすいので、初心者の方にとっても便利です。
もしミニマップ表示が気になるなら、設定からオフにすることも可能です。
好みに合わせてカスタマイズしてみてください。
VS Codeにはさまざまな設定項目がありますが、最初は基本の部分だけ覚えておけば十分です。
新しいことを学びたいと感じたら、少しずつオプションを確認してみると、より使いやすい環境へとカスタマイズできます。
具体例:HTMLファイルを作成してみよう
ここで簡単にHTMLファイルを作る流れを紹介してみます。
これはあくまでもVS Codeの基本操作例として捉えてください。
フォルダを用意する
まずはPCの任意の場所に「my-website」などのフォルダを作り、その中にindex.html
という名前のファイルを作成します。
VS Codeのファイルエクスプローラーから右クリックで作るのが手早いでしょう。
HTMLの雛形を入力する
index.html
を開き、以下のような最低限のHTMLの雛形を入力します。
<!DOCTYPE html> <html lang="ja"> <head> <meta charset="UTF-8"> <title>はじめてのVS Code</title> </head> <body> <h1>VS Codeを使ってみよう</h1> <p>VS Codeで初めてのHTMLファイルを作成しています。</p> </body> </html>
入力しているときに、タグの補完や属性の候補が出てくることに気づくかもしれません。
これがVS Codeの便利なところで、初心者がタグのスペルミスなどを起こしにくくなります。
実際にブラウザで確認
ファイルの編集が終わったら、手動でブラウザ(ChromeやEdgeなど)を開いて、index.html
をドラッグ&ドロップすると表示できます。
自分の書いた文字が正しく表示されているか確認しながら進めると、コードを書く楽しさが少しずつ実感できるでしょう。
デバッグ機能の基礎
ブレークポイントの設定
VS Codeには強力なデバッグツールが搭載されています。
デバッグパネルを開き、実行環境を設定することで、アプリケーションをステップ実行しながらコードの中身を確認できます。
例えば、JavaScriptのファイルをデバッグしたい場合、デバッグパネルから「Run and Debug」を選ぶと、どのような環境でコードを実行するかを選ぶ画面が表示されます。
Node.jsなどを指定し、ブレークポイント(プログラムの一時停止ポイント)を行番号の左に配置すれば、実行途中で停止させることができるのです。
デバッグのメリット
初心者の方は、コードに誤りがある場合にどこでエラーが発生しているのか気づきにくいことがあります。
デバッグ機能を活用すると、変数がどんな値を持っているのか、どのタイミングで処理が進んでいるのかを一目で把握できます。
エラーを出力したり、console.log
で値を表示するのも良いですが、ステップ実行でロジックの流れを詳細に追いかけられるのはデバッグツールの大きな強みです。
VS Codeでバージョン管理を始める
Gitとの連携
プログラミング学習が進むと、Gitを使ってコードの履歴を管理したり、複数人で共同開発する機会が出てくるかもしれません。
VS CodeにはGitの基本機能が組み込まれており、ソース管理ビューを開くだけで変更内容が一覧表示されます。
初学者にとってGitは少し難しく感じるかもしれませんが、VS Codeであれば視覚的に状態を把握しやすく、ステージングやコミットなどの操作も簡単です。
最初はローカルでGitを使うだけでも、バージョン管理の基礎が身につくでしょう。
リモートリポジトリとの接続
GitHubなどのリモートリポジトリを利用している場合、VS Codeから直接プッシュやプル、ブランチの切り替えなどを行うことも可能です。
アクセストークンやSSHキーなどの設定が必要ですが、いったん慣れてしまえば、コマンドラインよりも直感的に操作しやすい場面が多いです。
初心者の方は無理して難しい機能を一度に使おうとせず、少しずつ試してみることをおすすめします。
トラブルシューティングのポイント
エラー表示を活用する
VS Codeでは、コードに誤りがあるとエディタ上に波線が引かれたり、エラーメッセージが表示されたりします。
このメッセージは初心者にとっては難しく感じるかもしれませんが、焦らず一つ一つ読み解いてみましょう。
「;」が抜けているとか、変数が定義されていないといった基本的なミスを素早く見つけられるようになるだけでも、学習スピードが上がります。
最初のうちはエラーの見方だけでも覚えておくと役に立ちます。
エディタが重いと感じたら
拡張機能を大量にインストールすると、VS Codeのパフォーマンスが落ちる場合があります。
もし起動や操作が重くなったら、不要な拡張機能を無効化・アンインストールしてみてください。
また、タブを大量に開いているとメモリを消費しやすいので、使わないファイルは適宜閉じておくのも手です。
さらにOS側のアップデートや、アンチウイルスソフトの設定が原因で重くなることもあるので、併せて確認してみてください。
トラブルが発生したら、まずは焦らずに現象を確認しましょう。
VS Codeに限らず、何か問題が起きたときはエラーメッセージやログを読む習慣をつけることが、プログラミング学習にはとても大切です。
学習を継続しやすいVS Codeの活用術
細かいカスタマイズでモチベーション維持
配色テーマの変更やアイコンパックの導入など、VS Codeではデザイン面でも多彩なカスタマイズが可能です。
ちょっとした変化ですが、見た目を自分好みにアレンジすると、ツールに愛着がわいて長く使い続けやすくなることがあります。
フォルダ構成を意識する
プログラムが増えてくると、ファイルの整理が重要になります。
VS Codeのファイルツリーは操作性が高いので、フォルダ階層を意識しながら学習教材ごとにプロジェクトを分けるなど、最初からきれいに保つ習慣をつけると良いでしょう。
フォルダ構成を整えておけば、後から振り返るときにどこに何があるのかすぐにわかり、理解もしやすくなります。
ショートカットキーを覚える
VS Codeにはたくさんのショートカットキーがありますが、最初はよく使うものだけでも覚えると効率が上がります。
代表的なものには次のようなものがあります。
- ターミナル表示の切り替え
- コマンドパレットの呼び出し
- 検索・置換を開く
これらはメニューから操作するよりもキーボードで呼び出したほうが楽なので、徐々に覚えていくのが良いでしょう。
まとめ
VS Codeは軽快な動作と拡張性の高さが特徴のエディタで、初心者でも扱いやすいツールと言えます。
インストールのステップは公式サイトからファイルをダウンロードし、OSごとのウィザードに沿って進めるだけなので、特別難しい操作は必要ありません。
日本語化をはじめとする初期設定も、拡張機能やテーマの選択で簡単に行えます。
初心者の方は焦らずに自分の学習ペースに合わせて基本的な操作やショートカットを少しずつ覚えていくと、よりスムーズにプログラミングに集中できるようになるでしょう。
VS Codeは世界的にも大きなコミュニティが存在するため、つまずいたときに調べやすいメリットがあります。
初期段階で環境を整えておけば、その先の学習や開発がとてもスムーズになるはずです。
これからプログラミングを学ぶ皆さんも、ぜひ自分のペースでVS Codeに慣れていってください。
やりたいことが増えるたびに、必要な機能を少しずつ拡張していけば、VS Codeは頼もしい相棒になってくれるでしょう。