【Windows初心者向け】Node.jsのインストール方法を徹底解説

はじめに

皆さんはJavaScriptを学んでいるうちに、プログラムをパソコン上で動かしたいと考えることがあるのではないでしょうか。

WindowsでNode.jsを導入すれば、ブラウザなしでJavaScriptを実行できるようになります。

とはいえ、初心者の方にとっては「Node.jsをどうやってインストールすればいいのか」「ちゃんと動くのか」という不安があるかもしれませんね。

そこでこの記事では、Windows環境においてNode.jsをインストールするための具体的な手順を解説します。

パスの設定やnpmの活用方法など、初めての方でもつまずきがちなポイントを詳しく紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

この記事を読むとわかること

  • Node.jsとは何か、どんな場面で使われるのか
  • WindowsでNode.jsをインストールする手順
  • npmの基本的な使い方とインストール確認の方法
  • 実務でのNode.jsの活用シーンと理解すべきポイント
  • よくあるトラブルの対処法と再インストールの方法

ここからは、上記の内容を順序立てて解説していきます。

Node.jsとは何か

Node.jsは、JavaScriptをサーバーサイドやローカル環境で動かすための実行環境です。

もともとJavaScriptはブラウザ内で動く言語として知られていますが、Node.jsを導入するとファイル操作やネットワーク通信など、ブラウザの外側でもJavaScriptが扱えるようになります。

これによって、Webサーバーの構築や各種ツール開発など、幅広い実務領域でJavaScriptが利用されるようになりました。

WindowsでNode.jsを導入すれば、コマンドライン上で手軽にプログラムを書いて動かすことができます。

フロントエンドだけでなくサーバーサイド開発やツール作成も一貫してJavaScriptで行えるため、効率的に学習を進めたい方にとって魅力的な選択肢と言えるでしょう。

Node.jsがWindowsで使われる理由

多くの方がWindowsを利用しているため、Node.jsの開発環境をWindows上に整えるのは比較的よく行われる手順です。

Windowsを使っている方が最初に「開発はMacやLinuxの方がやりやすいのでは?」と感じることがあるかもしれませんが、Node.jsに関してはWindows向けのインストーラーが公式サイトで用意されているので、簡単にセットアップができます。

また、Windows特有のディレクトリ構成やコマンドの違いに注意すれば、基本的に他のOSでやる内容と大きな差はありません。

初めて学ぶ場合でも、公式サイトからインストーラーをダウンロードして実行すれば導入が可能です。

あとは環境変数(PATH)の設定を確認するぐらいで、特別な知識がなくてもスタートしやすい点がメリットです。

インストールの前に知っておきたいポイント

Node.jsをインストールする前に、いくつか確認しておきたいことがあります。

多くの場合、そのまま公式サイトからインストーラーを実行すれば問題なく使い始められますが、人によっては環境構築で戸惑うことがあります。

  • 既に別の開発環境が入っている場合、ポート番号やPATHが競合しないかチェックする
  • Windowsのユーザーアカウント制御(UAC)によってインストーラーが弾かれないように管理者権限で実行する
  • どこにNode.jsをインストールするか(デフォルト設定なら特に意識する必要はありません)

初めての場合は特に迷いやすいですが、基本的にはインストーラーの案内に従うだけで導入できるはずです。

選択肢を変更する場面が出ても、デフォルトのままで進めるのが無難と言われています。

開発が進んでから特殊なパスを設定したくなることはありますが、それは後から変更しても問題ないケースが多いでしょう。

WindowsでのNode.jsダウンロードとセットアップ手順

それでは、実際にWindowsでNode.jsをインストールする手順を説明します。

手順は大きく分けて以下の流れになります。

  1. Node.js公式サイトにアクセスする
  2. Windows向けのインストーラーをダウンロードする
  3. ダウンロードしたインストーラーを起動して案内に従う

まずはブラウザでNode.js公式サイトを開いてください。

トップページには、安定版(LTS)やその他のバージョンが表示されていますが、初心者の方には安定版を選ぶのが一般的です。

ファイル名に「.msi」と付いたWindows用のインストーラーを選択し、保存しましょう。

ダウンロードが完了したら、そのファイルをダブルクリックしてインストーラーを実行します。

インストーラーを起動するとセットアップウィザードが表示されますが、特に特別な設定がなければそのまま「Next」ボタンを押して進めて問題ありません。

最後まで完了すると、Node.js本体とnpmがWindowsに導入されます。

PATHの設定と確認方法

インストールが完了すると、基本的には自動でPATH環境変数が設定されるので、コマンドライン上でnodeやnpmが使える状態になっているはずです。

念のため、PATHが正しく通っているかどうかを確認しておきましょう。

コマンドプロンプト、またはPowerShellを起動して、以下のコマンドをそれぞれ入力します。

node -v
npm -v

これらを実行したときに、バージョン番号が表示されればインストールが完了している証拠です。

もし「nodeは内部コマンドまたは外部コマンド〜」のようなエラーが出る場合は、再度インストールを試すか、環境変数が正しく設定されているかを確認してください。

特に、インストール直後にコマンドプロンプトを起動していた場合は、環境変数が反映されていないことがあるので、新たにコマンドプロンプトを開き直して試してみましょう。

npmとは何か

Node.jsのインストールによって同時に導入されるnpmは、JavaScriptのパッケージ管理ツールです。

JavaScriptで開発をする際に役立つライブラリやモジュールを、コマンド一つでインストールしたりバージョン管理したりできます。

また、npmを利用すると、多くの開発フレームワークをプロジェクトに取り込むことが簡単になります。

実際の現場では、npmを使ってReactやExpressなどのライブラリを取得し、サーバーサイドやフロントエンドのツールをセットアップするケースが多いです。

初心者の方が最初にnpmの利便性を実感するのは、作成したJavaScriptプロジェクトに何か外部のライブラリを追加したいときでしょう。

そういったケースでnpmを使う習慣を早めに身につけておくと、後々の作業効率がぐんと上がります。

初心者が最初に試す簡単なプログラム

ここでは、Node.jsを使って簡単なプログラムを動かしてみましょう。

インストールが成功したかを確認する意味合いもあります。

まずは任意のフォルダにテキストファイルを作成し、hello.jsという名前で保存します。

その中に以下のようなコードを書いてみてください。

console.log("Hello Node!");

ファイルを保存したら、コマンドプロンプトやPowerShellでそのフォルダに移動し、次のコマンドを入力します。

node hello.js

実行結果に

Hello Node!

というメッセージが表示されれば成功です。

これだけでもJavaScriptがWindows上でブラウザを使わずに動くということを実感できるはずです。

Node.jsが実務で利用されるシーン

Node.jsは、以下のような場面で広く利用されています。

APIサーバーやWebサーバーの構築

Expressなどのフレームワークと組み合わせて、素早くサーバー機能を作ることが多いです。

CLIツールの開発

コマンドラインツールや自動化スクリプトをJavaScriptで書けるので、Windows環境での業務効率化に貢献しやすいです。

フロントエンド開発の支援

npmや他のツールを用いて、ビルドやテストの自動化を行う場面も多く、ReactやVueなどのフレームワークでもNode.jsが欠かせません。

実務においては、WindowsだけでなくさまざまなOS上でNode.jsを使いますが、Windowsユーザーが最初に導入しておけば複数のプロジェクトで同じツールを共通して使いやすくなります。

同じ言語(JavaScript)でバックエンドとフロントエンドをつなげられる点も特徴的で、作業を一本化する効果も期待できます。

Node.jsをアップデートしたい場合

しばらく使っていると、Node.jsを別のバージョンに切り替えたくなることがあるかもしれません。

主な理由としては、プロジェクトによって推奨バージョンが違う場合や、新しい機能を利用したいときなどが考えられます。

初心者の方が最初から複数バージョンを切り替える必要はあまりないでしょうが、実務や学習が進むとそうしたニーズが生じるかもしれません。

そうしたケースでは、複数バージョンのNode.jsを簡単に切り替えられるサードパーティツールも存在します。

ただし、最初は公式サイトのインストーラーを使い、別のバージョンが必要になったらアンインストールして再インストールするという方法でも十分対応できます。

複数のプロジェクトでバージョンが異なる場合は、ディレクトリごとに分けて管理するか、上記のような切り替えツールを導入するか検討してみてください。

よくあるトラブルと対処法

Node.jsをWindowsにインストールする際によくあるトラブルとしては、以下のような例が挙げられます。

インストーラーが管理者権限で実行されず、途中で止まる

→ インストーラーを右クリックし、「管理者として実行」を選択してやり直します。

PATHが通っていないためにnodeやnpmが認識されない

→ インストール後に新しいコマンドプロンプトを起動するか、システムの環境変数を再度チェックします。

npmの実行時に権限エラーが出る

→ 使用しているフォルダのパーミッションを確認し、一般ユーザーでも書き込み可能かを確かめます。

大半の問題は、インストール前後の権限設定や環境変数の更新で解決できます。

ファイルの場所が適切でない場合もあるので、一度アンインストールして再度設定し直すのも一つの方法です。

複数のプロジェクトで異なるバージョンを使う場面もあるかもしれませんが、その場合はディレクトリ構造を分けたり、切り替えツールを活用するなどの工夫をするとよいでしょう。

Node.jsのアンインストール方法

インストールをやり直したい場合や、不要になった場合のアンインストール方法は簡単です。

Windowsの「設定」→「アプリと機能」からNode.jsを探し、「アンインストール」をクリックすれば削除が可能です。

通常はこれだけで関連フォルダや設定が一緒に消えますが、もしフォルダが残っているようであれば、手動で削除しておきましょう。

npmによるパッケージファイルがどこかに残っている場合もありますが、それはnpmが生成したフォルダなので、必要に応じてバックアップを取りつつ削除してください。

シンプルなサーバーの例

少し応用的なサンプルとして、Node.jsでシンプルなWebサーバーを立ち上げる流れを見ておきましょう。

最初からすべて理解する必要はありませんが、こんな形で動くんだというイメージを掴むには良いでしょう。

const http = require("http");

const server = http.createServer((req, res) => {
  res.writeHead(200, { "Content-Type": "text/plain" });
  res.write("Hello from Node.js Server!");
  res.end();
});

server.listen(3000, () => {
  console.log("Server is running on port 3000");
});

このファイルをserver.jsなどの名前で保存し、コマンドプロンプトで

node server.js

と実行すると、ポート3000番でサーバーが立ち上がります。

ブラウザのアドレスバーにhttp://localhost:3000/を入力すれば、「Hello from Node.js Server!」という文字が表示されるはずです。

こうした仕組みの基本を押さえると、サーバーサイドJavaScriptの世界が少し身近に感じられるでしょう。

もちろん、実務ではフレームワークなどを使って構造化したアプリケーションを作りますが、最初の学習段階ではこの程度のプログラムで動作を確認できれば十分です。

開発を進める上での注意点

Node.jsで開発を進める際の注意点はいくつかあります。

パスやディレクトリ構造を整理しておく

Windows環境ではフォルダ名やパスに日本語やスペースが含まれると、意図しないエラーが起きるケースがあります。

npmのコマンドを用いて依存関係を管理する

Node.jsでは数多くの外部モジュールを活用することが多いため、package.jsonファイルを活用するといいでしょう。

エディタやIDEの設定

Visual Studio Codeなど、JavaScript開発に特化したエディタを使用すれば、補完機能やデバッグがスムーズになります。

これらの点に気をつけると、Windows環境でも比較的スムーズに開発が進むはずです。

特に初心者の方は、最初のうちは小さなプログラムをいくつか作ってみながら、Node.jsの操作やnpmの扱いに慣れていくことをおすすめします。

細かい部分で詰まったら、まずは公式ドキュメントやコミュニティのFAQを確認すると解決策が見つかりやすいです。

まとめ

WindowsでNode.jsをインストールする流れやnpmの使い方を中心に紹介してきました。

簡単におさらいすると、以下のステップで導入可能です。

  1. Node.js公式サイトからWindows用インストーラーをダウンロードする
  2. インストーラーの案内に従ってインストールする
  3. コマンドプロンプトを再起動して「node -v」「npm -v」で動作確認する

これでWindows上でもブラウザなしでJavaScriptを動かしたり、npmによるパッケージ管理ができるようになります。

初心者の方は、実際に簡単なプログラムを作ってみることでNode.jsの魅力を実感しやすいでしょう。

エラーが出たときはPATHや権限設定などをチェックし、焦らず対応すれば大きな問題は起きにくいはずです。

Node.jsによってサーバーサイド開発からCLIツール作成、フロントエンドのビルド自動化まで、一気に幅広い世界が開けます。

最初のセットアップさえクリアできれば、あとは学ぶ内容に合わせて進めていくだけです。

皆さんもぜひチャレンジしてみてください。

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